躁うつ病:初診病院のカルテが無かった事例
1.病歴
その方(男性)は、一般の会社にお勤めでしたが、介護職に興味を持ち、資格取得に励み、あこがれていた介護職で頑張っていました。
しかし、会社で突如うつ状態となり休むことが多くなり、退職、転職を繰り返していました。
一方、そう状態のときは、金使いが荒くなり、多額の借金をしてしまうといったこともあり、奥様から離婚をせまられ、さらにうつが進み、希死念慮も現れました。
離婚後は、就労もできず、外出もできないような状態が続き、入院も勧められました。
2.無料相談~受任~障害厚生年金2級受給決定まで
遠方の方でしたが、インターネットで障害年金申請代行の社労士を探しておられ、岐阜の社労士を見つけ、ご連絡いただきました。
諸事情で複数の病院を転々とされていました。
1番目の受診医療機関は、15年ほど前であり、電話したところ、カルテも何も残っておらず、受診状況等証明書を書いてもらうことはできませんでした。
2番目の受診医療機関に問い合わせしたところ、1番目の受診医療機関からの紹介状も残っており、そのコピーをいただくことができました。
その紹介状には、最初の受診日も記載されており、初診証明はクリアしました。
現在受診中の医療機関に診断書を作成いただき、内容も妥当な診断書が出来上がりました。
躁うつ病で、裁定請求を行い、無事障害厚生年金2級を受給できました。
1人で外出できず、就労も全くできない状態であったため、大変感謝いただけました。
によれば、令和元年度障害(基礎・厚生)年金の裁定115,400件中、非該当とされたのは、14,366件(12.4%)です。
この数字が示すように、障害年金の取得は、必ず不支給リスクを伴うため、初診日のカルテが無いようなイレギュラーなケースでは、障害年金に詳しい社労士にご相談いただきたいと思います。