脳梗塞で障害基礎年金1級が決定しました。
その方(女性)は脳梗塞で倒れる20年以上前から現在まで、ある特定疾患で通院して
おられました。
脳梗塞との相当因果関係は無いと思われましたが、念には念を入れ、診断書作成時は
誤解を招かないように主治医様に作成を依頼しました。
完成した診断書を見ると、1か所誤解を招くかもしれない箇所があったため、
「医学的に妥当な修正であれば修正お願いします」と依頼し、修正していただけました。
病歴・就労状況申立書も同様に、注意深く作成しました。
また、ご主人様より私に依頼があったときには、既に今迄の経過をまとめていただいて
いたので、非常にスムーズに請求まで進めることができました。
5月4日、NHKで偶然「自閉症の君が教えてくれたこと」(再放送)を見ました。
自閉症の東田直樹さん(現在23歳)が13歳の時に執筆した書籍「自閉症の僕が
跳びはねる理由」が、2013年自閉症の子をお持ちの米国の方により翻訳、
現在20か国以上で出版され、米・カナダのamazonでそれぞれ1位を獲得する
など各国でベストセラーとなっているとのことです。
日本国内のみならず、米国での講演で、多くの自閉症の子をお持ちの親御さんに感動を
与えたことが紹介されていました。
私は恥ずかしながら、東田直樹さんのことを存じ上げませんでした。
早速本屋に行きましたが、その本は売り切れのため、彼が22才の時に書いた本
「跳びはねる思考」を購入し、一気に読み終えました。
人の気持ちを理解できないのが、自閉症の方の特徴と思っていましたが、全く異なり、
人の気持ちを一般の健常者よりも理解する能力が高いことがよくわかりました。
理解できるにもかかわらず、いざ自分が表現しようとすると、奇声や跳びはねると
いった言動になってしまい、辛いとのことでした。
ただ、今迄本当に辛かったのは、健常者と同じようにできないことよりも、できない
辛さを「わかってもらえない」ことだということでした。
その辛さを唯一わかってくれたのは母親だったとのことでした。
現在、自閉症をはじめとして多くの精神障害の方、またその他の障害をお持ちの方
よりご依頼をいただき、障害年金獲得のお手伝いをさせていただいています。
御客様の本当の辛さを理解し、一人でも多く障害年金獲得が叶うように今後も努力
していく意を強く致しました。
社会保険労務士 久納