うつ病:身体的症状も出ている方の事例
1.病歴
その方(女性)はご主人の経営する店でばりばり働き、近所ではしっかり者で通っていたそうです。
あるとき、店の外で倒れているところを発見されて、救急車で病院に運ばれました。
退院後も体調が悪く、アルコールを飲んでいないにもかかわらず、泥酔状態のように、1人で歩けない、記憶力が落ちるなどの症状がありました。
階段から転落して骨折、入院し、幻覚症状も出るようになりました。
退院後も自宅に引きこもり、トイレ、食事もご主人が1日中世話をしなければならなくなり、とうとうご主人の店もたたんでしまったとのことでした。
2.無料相談~裁定請求~障害基礎年金2級受給決定
岐阜・名古屋周辺域の方でしたが、ご主人が精神障害の障害年金申請についてインターネットで検索し、無料相談のお電話をいただきました。
奥様の介護であまり留守にできないということで、ご自宅の近くの喫茶店で打ち合わせし、ご主人から病歴などをうかがいました。
奥様は家の中でもふらつき、よく転倒し、けがをするので、眼が離せないということでした。
トイレ、食事の世話もご主人がしていたそうです。
初診日から1年半後(障害認定日)頃は既に重いうつ病であったため、認定日(遡及)請求可能でした。
現在通院中の医療機関に、障害認定日、及び現在の状態についての診断書作成を依頼し、傷病名:うつ病で、障害基礎年金の認定日(遡及)請求をしました。
その結果無事、障害基礎年金2級(遡及)が支給決定しました。
ご主人は奥様の世話のため、店もたたんでしまい、ご主人自身もうつ病になり、病院を受診し、医師に「死にたい」ともらしたそうです。
奥様の年金受給がご主人の精神的負担を和らげ、またお仕事を再開できるようになることを願っています。